現在開催されている「美作三湯芸術温度」に合わせ、クラブツーリズムのツアー(県・JR等との共同企画)で、「美作三湯芸術温度スローライフ列車」が10月5日に運行されました。
JRの公表では、津山⇔智頭の運転でしたが、(JRのサイトへ)
この旅行商品を販売していた、クラブツーリズムのサイトでは、首都圏発のツアーで美作三湯、瀬戸内芸術祭等を組み合わせたプランで売り出されていて、岡山からの利用客の利便性を考え、岡山から、このスローライフ列車に連絡するリレー号を走らせたようです。岡山から参加の募集もありました。
又、前日岡山から、湯原温泉へバスで入ったお客さんには、勝山から臨時列車を利用できる様、勝山始発で運行されたようです。
「美作三湯芸術温度」についてはこちらから
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(岡山⇒津山)
温泉と鉄道について・・・バスも
昭和30年代から後半から、40年代にかけての、生活に多少の余裕ができたものの、娯楽が未だ限られた中、手頃な娯楽の一つは温泉旅行でした。しかし道路整備が不十分で、マイカー時代到来以前の時代背景の中、京阪神(又は広島等の都市圏)から美作三湯に向けた温泉客輸送に、姫新線の急行「みまさか」が活躍していました。又、温泉客に特化した形で「やまのゆ」という愛称の列車も走っていました。
第1期:昭和30年代末~昭和40年代初期の急行「やまのゆ」
・・・ 中国勝山~姫路~大阪~京都
第2期:昭和40年代初~昭和47年新幹線岡山開業迄の週末「やまのゆ」
・・・ 糸崎~岡山~津山~中国勝山 ~林野
第3期:昭和47年~昭和55年頃の急行「やまのゆ」
・・・ 広島~(芸備線)~新見~津山

第1期 林野駅に停車中のキハ55系
昭和40年代初期とあり、ホームの賑わいとあわせ急行「やまのゆ」では・・・
(美作市教育委員会提供)
第2期 津山線経由週末「やまのゆ」
中国勝山・林野~糸崎(岡鉄局管内)
(JTB復刻版時刻表より)
第3期 広島発芸備線経由急行「やまのゆ」
急行「みまさか51号」も同様か、程なく中国道延伸・高速バス運行開始による車全盛時代が到来
(JTB復刻版時刻表より)
高速バス大阪~湯原温泉線の開業
湯原温泉~新大阪高速線開業
「中鉄九十年の歩み」より
阪急バスとの共同で1986年に運行開始。当初は、阪急・中鉄各1便でした。上の写真からも窺えるように、温泉への誘客の期待を背負ってスタート。利用が低迷したのか2008年に廃止となりました。現在は、日本交通の米子便・倉吉便が一部温泉口に停車。奥津温泉も、倉吉便の一部が利用できるようです。
湯原温泉~新大阪高速線時刻表
阪急バスのチラシより
